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君の罪さえも愛せる僕になりたかった
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遠い日を思い出してみている。あなたが初めて私を好きだといって、私を見つめてくれたあの日。あなたの腕の中でいつか来る終わりを想像して怖くなった、あの日。いつまでも消えない疑い。何度もささやかれる愛の言葉も、いつしか空虚になる。何も信じられなくて、些細なことであなたを傷つけてばかりいる。私、こんなことがしたいんじゃなかった。あなたのそばで笑って、あなたを幸せにしたいって、そう祈ってたはずなのに。今、全く正反対のことをしている。好きな気持ちに何一つ曇りなんてないのに、信じられないというただそれだけの感情が、あなたを傷つけていく。
どれだけ好きだといわれたら、あなたを信じられる?
どれだけ抱きしめてくれたら、あなたを温めてあげれる?
どれだけの夜を過ごせば、二人の愛は永遠になるの?
何も分からない。答えなんてどこにもない。あるのは、ただ。冷え切っていく二人の空気。
最初から違う人間だから分かり合うなんて無理だ
あなたのすべてを分かりたいのに分かることが出来ない自分がいて
あなたは自分のことばかり話して、私の話なんて聞こうとしない
もっと私を分かってよ。なんて
身勝手すぎる願いが心を裂く。
これはわがままなのか。
愛は与え合うものだと、誰かが言った。
私の気持ちは、分かってほしいというこの気持ちは
愛ではないと、その言葉が否定する。
なら、なんなんですか?この気持ちは。
愛じゃないなら。なんだっていうんですか。
与え合うことも、奪い合うことも
許しあうことも、分かり合うことも
憎みあって、罵りあったその裏側にも
愛は、ないって言うんですか、ねえ。